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[アニメビジネスの最先端]IP戦略とは?その概略と作品例について

こんにちは!

 最近様々な企業が二次元作品を作り、そこからイベント開催、ゲームへの展開などをしている様子が見られます。また、それに併せてIP戦略という言葉も良く聞こえてきますが、IP戦略と言われてもいまいちイメージしにくいです。

 さて、今回はそんなイメージしにくいIP戦略について、その概要とIP戦略をもとに展開されている作品の紹介をします。
 紹介するのはどれも有名な作品ばかりです。知っている人も多いのではないでしょうか。

 この記事を通して、そういった作品例からIP戦略についての理解を深めていただけたら幸いです!
 特にアニメ系企業に入りたいと思っている人にとっては外せないキーワードだと思います。

 

目次
1.IP戦略とは?
2.IP戦略を実施する背景
3.IP戦略によって展開される作品例は?
3-1. 『BanG Dream!』
3-2. 『機動戦士ガンダム』
3-3.『グランブルーファンタジー』
まとめ

1.IP戦略とは?

 IP戦略とは、
会社が持つIP(知的財産のこと。つまりガンダムやドラえもんやドラゴンボールといった作品のこと。)を使い、それをアニメや漫画でただ発信するのではなく、映画やゲーム、グッズやイベントとミックスさせながら作品の魅力を最大限に発揮し、それらの行為を会社の成長・発展のための戦略とすること

です。

 以前からメディアミックスという形で、アニメ化、コミカライズ、ドラマCDなどという言葉はありましたが、そういった後付けの言葉とは違い、IP戦略とは会社の方向性、つまり収益の根幹を担うという一種の在り方のようなものです。
 作品としては、漫画として、小説として作品を作るのではなく、メディアミックスを前提として作品を作ると言えばわかりやすいでしょうか。

 もちろんその行為自体には貴賤もありません。よりビジネスを意識しているだけで何も悪くないです。むしろ、多くの媒体で作品に関われるようになるので、ファンにとってはそっちのほうが幸せなのではないでしょうか。

2.IP戦略を実施する背景

 どうして近年になって様々な企業がIP戦略に乗り出すようになってきたのでしょうか。

 それは、SNSをはじめとするコミュニティが発展したところにあります。

 例えば、Twitterを見てみましょう。
作品に関する# から始まるタグが毎日のようにランクインしています。そのタグをのぞいてみると、周りの同好の仲間が発信するたくさんの感想を見ることができます。また、彼らをフォローしてみると、イベントに参戦した報告、ゲームで良いスコアを残した報告をつぶやくでしょう。そういったことを通じて、我々は作品のさらなる楽しみ方を学び、実践できます。
 これは一つの例ですが、とあるファンの作品の消費の仕方です。

 ここにIP戦略の真髄が見られます。コミュニティが発展したことによって、作品が「生きている」ようすを実感しやすくなりました。「生きている」ようすを実感することで、作品に対する愛着は高まり、様々な方法で作品を楽しもうとします。その結果、様々な楽しみ方を持っている作品ほどファンの愛着は高くなり、売り上げも伴うという構図です。
 SNSやコミュニティのおかげで、作品との距離が近まったとも言えますね。

3. IP戦略によって展開される作品例は?

 ではIP戦略によって展開されている作品はどういったものがあるのでしょうか。
 いくつかピックアップし概要を紹介します。

3-1. 『BanG Dream!』

 一つ目はバンドリと略される『BanG Dream!』です。株式会社ブシロードのIPで、アニメ、ゲーム、音楽、イベント、漫画などなど、多くの展開をしている作品です。現在放送されているアニメのタグでは、Twitterの世界トレンドで一位を取ってしまうほど、コミュニティの力が強いです、他にもYoutubeのコメント欄、Abema TVのコメントもコミュニティの一つでしょうか。
 このプロジェクトの売り上げも100億に迫っており、株式会社ブシロードは最も勢いのあるIP戦略を実施する企業と言えます。

3-2.『機動戦士ガンダム』

ガンプラの画像

 二つ目はガンダムです。バンダイナムコグループの子会社であるサンライズと、創通が版権をもつ作品ですね。こちらは昔からガンプラという形で展開されていましたが、他にもゲーム(アーケード・家庭用)、新作のアニメ配信、国内外でのイベント、お台場で有名なモニュメントの設置など、多く展開しています。幅広い人からとても知られた作品で、IP戦略作品の重鎮と言えるでしょう。

3-3.『グランブルーファンタジー』

 三つ目はグランブルーファンタジーです。CygamesがリリースしているゲームのIPですが、アニメや漫画にも展開しています。

 モバイルゲームから始まる展開には、ほかにも同社の『神撃のバハムート』、株式会社ミクシィの『モンスターストライク』があり、ゲーム作品から始まるIP戦略も一般的になりそうです。

まとめ

 以上、IP戦略の概略や実施されるようになった背景、または代表的な作品を紹介しました。

 この機会に自身が好きな作品で、どんな展開がなされているか確認してみてはいかがでしょうか?また、次に展開されるメディアを予想してみても面白そうですね!

 新しいアニメビジネスの形態である、各企業のIP戦略に目が離せません!

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